黒田貯水池・黒田発電所
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「黒田ダム」も参照 矢作水力では、名倉川支流黒田川を愛知県北設楽郡武節村大字黒田(現・豊田市黒田町)においてせき止めて貯水池を設ける計画を立て、1925年6月に貯水池設置を出願、1929年(昭和4年)3月認可を得た。 この貯水池は冬季・夏季の渇水時に放水し、下流にある真弓発電所の水量を補充することを目的とする。黒田川をせき止める黒田ダムは1932年(昭和7年)4月に着工され、翌1933年(昭和8年)9月に竣工した。基礎岩盤上高さ(頂高)35メートル、頂長150メートルの重力式コンクリートダムであり、総貯水量450万立方メートルの渇水補給用貯水池を形成する。 黒田ダムからの放水は、下流の取水堰で改めて取水され黒田発電所へと送られる。同発電所はダム完成に続いて1934年(昭和9年)7月に運転を開始した。発電所出力は3,100kW。発電設備として電業社製ペルトン水車・芝浦製作所製発電機各1台を備える。
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