黒州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)
州牧:櫂瑜(『はじまり』の数年前より、『光降る』にて茶州州牧に異動)北西部に位置する、武術、武道が盛んな地域。数百を超える武門が並び立ち、名を上げようとする武芸者が多く入り込む。名将軍を輩出する一方で、武芸者崩れのごろつきで治安が悪くなり易い。かつては山賊湖賊が村や旅人を襲うことも日常茶飯事だった。王位争いで食い扶持をなくした者が出ると治安は一層悪化し、王位争いが終わった後も強奪に味を占めた者が多く混乱の途にあった。櫂瑜が赴任して州府の機能回復に務め、黒家を始めとする名門の協力を得て賊を一掃、国でも一二を争う良治を敷いた。動乱時代に木を切り過ぎ、山を崩し過ぎで土壌が疲弊しており、食糧は紫州と紅州からの輸入に頼る。暖も薪ではなく紅州産石炭から取るようになっている。毎冬、厳寒と飢餓で死者が出るが、近年はその数が減ってきている。食糧不足になると決まって他州から略奪し、大業年間には何度も紅州へ攻め入った。黒芋羊羹が名産。黒州産の二胡も登場している。 遠游(えんゆう) 黒州州都で、州城がある。貴陽と文を交わすには1ヶ月とかからない。櫂瑜の功績でか、人の世話を焼きたがる者が多い。 千里山脈(せんりさんみゃく) 茶州と黒州の間にある山脈。山越えできたのは蒼玄のみとされる。良質な木材は黒州側に集中する。 西華村(せいかむら) 黒州の片隅、千里山脈の麓にある村。遠游と文を交わすのに半年ほどかかり、冬だと届かないこともある。貴陽から最速の文を出した場合でも何ヶ月もかかる。20人ほどの老人達が暮らしていた。杜影月と華眞以外の村人が全員、奇病にかかり、2ヶ月で全滅した。白夜の所在を突き止める為、縹瑠花が手の者に村からの文を握り潰させ、医者や薬が届かないようにした。水鏡堂寺(すいきょうどうじ) 華眞が来て堂主になっていたが、後に廃寺に戻った。
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