高い幼児死亡率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 09:23 UTC 版)
インドでは1978年に世界保健機関(WHO) が進める予防接種拡大計画(Expanded Program on Immunization)が都市部を中心に開始された。その後、1985年から全国予防接種プログラム(Universal Immunization Program)が展開され、予防接種への取組は農村部にも拡大している。その結果、完全予防接種率(full immunization、ポリオ、結核、麻疹、ジフテリア、百日咳、破傷風の6 種ワクチンを規定どおりに接種した幼児の割合)は、1992年の35.4%から2005年には43.5%に増加している。しかし、依然として幼児の半数以上が適切に予防接種を受けていない状況にあり、乳幼児死亡率の低減のためには、更なる予防接種の普及が不可欠である。HIV/AIDSについては、2006年時点の感染者は約250万人と推定されている。感染者は人口の1%未満であるが、絶対数でいえばインドは世界最大の感染者数を抱える国であり、感染拡大防止が重要な課題となっている。インド政府は、2007年から三期目となる国家AIDS管理プログラム(NACP)を実施しており、予防、介護、支援、治療を中心に感染拡大の抑制に努めている。
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