食用材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:44 UTC 版)
花や葉が分解する時にクマリンの配糖体に由来する芳香を放ち、生育が良く萌芽しやすく毎年若葉を多くつけるため、昔から塩漬けにして分解を促進して芳香を増した葉が桜餅の葉に使われてきた。他のサクラの葉でも塩漬けにすればオオシマザクラと同等のクマリンの香りを生成することがあるため、現在では他の樹種の葉も桜餅に使われている。初夏にかけて結実し十分に熟した果実は食用となるが、通常の食用種であるセイヨウミザクラ(サクランボ)と比較してえぐみが強く実も小さいため、食用として流通することはない。渋みが多い野生種のサクラのなかでもオオシマザクラは渋みは少なく、果実酒にすると味の良いものができる。樹皮は漢方薬の材料となり桜皮として用いる。鎮咳、去痰効果があるとされる。
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