類似構造の製品とコピー商品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:47 UTC 版)
「スヴェア123」の記事における「類似構造の製品とコピー商品」の解説
スヴェア123は、幾つかの構造上の特徴をその他のポータブルストーブと共有している。 1930年代にジーヴェルト読書灯工場(オリジナルのスヴェア123のメーカー)はキャンプス3型(Campus No. 3)ストーブを生産していた。後の生産品であるスヴェアとよく似たこのストーブは風防と調理用鍋にもなるアルミニウム製の蓋が組み込まれた自己加圧式ストーブであったが、スヴェアに比べると多少細長い(80 mm x 150 mm)形状をしていた。その小さなサイズからキャンプス3型は「ハイカー、サイクリスト、旅行者全般にとっての恩恵」と宣伝された。1930年代にはオプティマス社も6型ストーブ(No. 6 stove)を発売し、これは大きさ、重量、容量、操作性と構造の面でスヴェア123とほぼ同じものであった。オプティマス社は1940年代に6型ストーブを廃止し、1969年にスヴェア・シリーズを買い取るまで類似形式のストーブの生産は行わなかった。 ユヴェル(Juwel)33と34(ドレスデンのグスタフ・バルテル:Gustav Barthel製、この会社はジーヴェルト社のようなブロートーチとストーブのメーカー)は、スヴェアと似たような大きさ、構造、操作性を持つ第二次世界大戦時のナチス・ドイツの軍用ストーブであり、アラーラ(Arara)37はもう一つの類似のストーブである。同様にチェコスロバキア製のMeva Type 2140 とソビエト連邦製のПримус Туристский ПТ-2 "Огонёк"(プリムス ツーリストPT-2「小さな炎」)がある。 スウェーデン製のプリムス71(と同一のオプティマス80)は大きな燃料タンクを備えておりスヴェアよりも幾分背が高く重いが、スヴェアの作り付けの風防の代わりに本体自体が板金製の運搬ケースに入っており、これを開くとケースが風防と鍋の架台となる。プリムス71の使用燃料と操作方法はスヴェアと同一である。プリムス70も類似の製品であったが、板金製ケースの替わりに円筒形のアルミニウム製コンテナに入っている。1920年代からあるもう一つ別のスウェーデン製ストーブのラディウス(Radius)42は、プリムス71よりも幾分小さいが全体的な構造は同じである。 ファイア=ライト(Fire-Lite)やトラヴェラー77(Traveler 77、台湾製のコピー)、スタンスポート(Stansport)製のパック=クック(Pak-Cook)235といった商品はスヴェア123のコピー商品である。
※この「類似構造の製品とコピー商品」の解説は、「スヴェア123」の解説の一部です。
「類似構造の製品とコピー商品」を含む「スヴェア123」の記事については、「スヴェア123」の概要を参照ください。
- 類似構造の製品とコピー商品のページへのリンク