顔面エピテーゼ
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ナビゲーションに移動 検索に移動顔面エピテーゼ(がんめんエピテーゼ)は、顎顔面領域に用いるエピテーゼのこと。
腫瘍、火傷、怪我、先天性などによる顔面部の欠損の補綴を目的としてものであり形成外科、口腔外科などで治療および研究開発が行われている。顔面エピテーゼには鼻エピテーゼ、耳エピテーゼなどがあり製作は義肢装具士、歯科技工士が担うことが多い。
現在日本ではエピテーゼは医療行為として認められておらず装身具扱いであり、保険対象外となる。その影響もあり近年まで日本では欧米に比べ症例数が少なく認知度は低かったが、歯科技工士を養成する広島大学歯学部口腔保健学科で顔面エピテーゼのカリキュラムを導入され技術者の養成が始まる[1] など広がりをみせつつあり、法整備が求められている。
脚注
- ^ “広島大学歯学部 > 学科・専攻紹介 > 口腔保健学科口腔保健工学専攻” 2009年10月24日閲覧。
関連項目
顔面エピテーゼ
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頭頸部がんでは治療によって、顔面の一部の機能が損なわれたり一部が失われたりする場合がある。手術に放射線治療、化学療法を併用することにより、失われる機能を最小限にする努力が進められており、切除範囲は縮小する傾向である。また、再建術も多く行われている。術後に予想される変化とリスクを医師と患者が話し合い、双方が納得して治療を進めることが重要である。喪失した顔面の各部に応じてエピテーゼを制作できる。医療用の接着剤またはインプラントにより装着する。近年は極めて自然な仕上がりのエピテーゼを用いることが可能になってきている。詳細は「顔面エピテーゼ」の項目参照。 耳のエピテーゼ 耳下腺がんの治療では、がんの進行の度合いによって治療により聴力をはじめどの機能までを残せるか、十分な検討が必用である。耳の切除が必要となった場合、外耳の一部が残せれば耳エピテーゼを用いても強度を保て、眼鏡の使用にも耐える。 鼻のエピテーゼ 鼻は呼吸によって湿気にさらされる部分であり、外見のみでなく機能的部分も要求され、開発が進められている。 目およびその周囲のエピテーゼ 上顎がんが深く進行して目を含めて切除する必要がある時、残った眼窩の上に用いるエピテーゼを制作して装着できる。 顎義歯
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