頸肩腕症候群の患者を診察する医療機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/19 21:13 UTC 版)
「頸肩腕症候群」の記事における「頸肩腕症候群の患者を診察する医療機関」の解説
頸肩腕症候群は、整形外科の病気であるのにも関わらず、心療内科へ紹介されるケースが非常に多い。この病気を理解している、経験豊富な医師がいないクリニックでは、この病気の診察は難しい。 精神安定剤などの処方を伴い、長い期間、患者と向き合うことができるのは、本当にこの病気を理解している医師だけである。また、この病気の患者の多くは、医療機関をたらい回しにされ医療不信になっていたりする。たらい回しにされる理由は、医療者におけるそもそもの病気の認知度の低さに加え、MRIやレントゲン検査では発見出来ず、検査所見が少なく診断や立証の困難さにある。近似疾患の慢性疲労症候群や繊維筋痛症、膠原病を疑い検査に行った過程で頚肩腕症候群であることが判明する事もある。 近年では、数年以上の療養を余儀なくされる重症罹患者の存在もあり、中枢神経系を介して症状が全身に広がり、慢性疲労や疼痛、筋力低下が引き起こさせるのではないかと考えられるため、脳からの神経伝達の異常によって生じる筋疾患とそれに付随する全身症状を診断する神経内科の方が専門性が強いと思われる。つまり、過度の脳疲労の蓄積によって生じる病気とも考えられる。
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