非公式設定の世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 23:44 UTC 版)
「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」の記事における「非公式設定の世界」の解説
本書は版権許諾を得た正規出版物であり、可変戦闘機の生みの親である河森正治が監修を務めているが、巻末には「公式設定ではない」と表記されている。河森は「設定なんて楽しむために作るものであって、縛り付けるために作るものじゃない」「制作側で設定を用意しすぎると後で参加する側に楽しみがなくなってしまう」と発言しており、外部参加型の設定考察に対してオープンな姿勢を示している。 企画のルーツとなったのは、『超時空要塞マクロス』放送当時にマクロスアタックチーム (M.A.T) が発行した同人誌『SKY ANGELS』である。航空誌風のVF-1解説記事「マクロスジャーナル」は、マニアックな内容からオフィシャル商品の解説文にも引用された。M.A.T主宰者の千葉昌宏はスタジオぬえ周辺人物であり、のちに『マクロス7』のDr.千葉のモデルとなり、マクロスシリーズの年表や機体スペックの設定制作に協力することになる。千葉は河森らがガンダム系同人誌「Gun Sight」でやっていた文芸設定のポジションがマクロスでは空いていたので、狙い目と思い同人誌で発表したと語っている。 続編『マクロスプラス』のムック『THIS IS ANIMATION SPECIAL マクロスプラス』に掲載された「VARIABLE FIGHTER'S AERO REPORT」では、モデラーの二宮茂幸、草刈健一が可変戦闘機の発展史やオリジナルスコードロンを考案した。両者は『モデルグラフィックス』の一連の「アドバンスド・バルキリー」特集でもバリエーションを拡充しており、これらに準拠した模型商品がハセガワから発売された。また、小太刀右京作の『マクロスF』小説版もスコードロンの設定を引用している。 「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」シリーズの編集には千葉・二宮・草刈が参加し、「マクロスジャーナル」以来の路線を継続している。二宮と草刈は『スケールアヴィエーション』にて連動企画「VARIABLE FIGHTER ENCYCROPEDIA」を担当。千葉は『マクロスエース』にて「MACROSS非公式メカ×機MECHATRONICS」を執筆した。 なお、『マクロスΔ』第6話のVF-31 ジークフリードの搭乗シークエンスにおいて、マスターファイル内で設定されている操縦支援AI「エアリアル」を起動するという台詞が使われている。
※この「非公式設定の世界」の解説は、「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」の解説の一部です。
「非公式設定の世界」を含む「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」の記事については、「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」の概要を参照ください。
- 非公式設定の世界のページへのリンク