静力学と動力学の対応とは? わかりやすく解説

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静力学と動力学の対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:45 UTC 版)

ウィック回転」の記事における「静力学と動力学の対応」の解説

ウィック回転によって、n 次元静力学問題n -1次元動力学問題対応付けることができる。このとき、静力学における空間1次元動力学における時間1次元置き換えられる単純な例として n = 2場合考える。端点固定されたばねを重力場中に置く。このとき、ばねの形状曲線 y(x ) によって表される曲線関わる全エネルギー停留点にあるとき、このばねは釣り合い位置にある。通常、この停留点がエネルギー最小値となる。エネルギー計算するためにはエネルギー密度位置座標 x で積分すればよい。 E = ∫ x [ k ( d y ( x ) d x ) 2 + V ( x ) ] d x {\displaystyle E=\int _{x}\left[k\left({\frac {\mathrm {d} y(x)}{\mathrm {d} x}}\right)^{2}+V(x)\right]\mathrm {d} x} ここで、k はばね定数、V (x )は重力ポテンシャルである。 この静力学問題と対応する空間1次元動力学問題鉛直投げ上げ運動である。このとき、投げ上げられた物体作用停留点をとるような経路上を運動する。これが最小作用の原理である。作用 S はラグランジアン時間積分として以下のように表される。 S = ∫ t [ m ( d y ( t ) d t ) 2 − V ( t ) ] d t {\displaystyle S=\int _{t}\left[m\left({\frac {\mathrm {d} y(t)}{\mathrm {d} t}}\right)^{2}-V(t)\right]\mathrm {d} t} 以上から、ウィック回転用いて静力学問題動力学問題帰着させるためには、x →t 、dxidt 、k →m と置き換えればよい。 E → ∫ t [ m ( d y ( t ) i d t ) 2 + V ( t ) ] ( i d t ) = − i ∫ t [ m ( d y ( t ) d t ) 2 − V ( t ) ] d t = − i S {\displaystyle {\begin{aligned}E&\to \int _{t}\left[m\left({\frac {\mathrm {d} y(t)}{i\mathrm {d} t}}\right)^{2}+V(t)\right](i\mathrm {d} t)\\&=-i\int _{t}\left[m\left({\frac {\mathrm {d} y(t)}{\mathrm {d} t}}\right)^{2}-V(t)\right]\mathrm {d} t=-iS\end{aligned}}}

※この「静力学と動力学の対応」の解説は、「ウィック回転」の解説の一部です。
「静力学と動力学の対応」を含む「ウィック回転」の記事については、「ウィック回転」の概要を参照ください。

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