ウィック回転
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ウィック回転(ウィックかいてん、英: Wick rotation)とは、理論物理学においてミンコフスキー空間上の数学問題をユークリッド空間上の問題に置き換えて解くための操作であり、実変数を虚数に置き換えることによるミンコフスキー空間とユークリッド空間との間での相互変換である。この変換は量子力学などの物理学諸分野で用いられる。この変換が回転(rotation)と呼ばれるのは、複素平面上で実軸から虚軸へ位相π/2回転させることを意味する。1954年にイタリアの物理学者、ジャンカルロ・ウィックによって初めて導入された[1]。
- ^ Wick, G. C. (1954). “Properties of Bethe-Salpeter Wave Functions”. Physical Review 96 (4): 1124–1134. doi:10.1103/PhysRev.96.1124.
- 1 ウィック回転とは
- 2 ウィック回転の概要
- 3 経路積分と分配関数
- 4 関連項目
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