電力先物取引
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 23:14 UTC 版)
電力先物取引は最終決済期日に現物(スポット)の電力価格で決まる最終清算数値で差金決済する先物取引である。最終決済期日前に差金決済は可能である。スポット市場は翌日の電力需給を取引対象としているが、先物市場は1ヶ月以上先のより長期の電力需給を取引対象とする。 日本の電力のスポット取引は日本卸電力取引所(JEPX) にて、東京と関西の、日中ロード電力(8~20時)とベースロード電力(24時間)に対してスポット市場が存在する。スポット市場は翌日受け渡しする電気を取引する。 それの先物取引は、以下の市場が存在する。全て円建て取引で、限月は毎月。 日本取引所グループの東京商品取引所(TOCOM) - 2019年9月17日開始。立会時間は日本標準時の8:45~15:15と16:30~19:00。最長取引期限は15ヶ月。 ドイツ取引所グループのEUREX傘下の欧州エネルギー取引所(英語版)(EEX) - 2020年5月18日開始。立会時間は日本標準時の9:00~19:00。最長取引期限は6年。 CMEグループのニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX) - 2021年2月8日開始。立会時間は東部標準時の18:00~翌日17:00。最長取引期限は2年。 2021年1月時点では、出来高では日本の電力先物取引の9割以上のシェアを欧州エネルギー取引所が占めている。
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