雄風I型 (ミサイル)
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種類 | 対艦ミサイル |
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製造国 |
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設計 | 国家中山科学研究院 |
製造 | 国家中山科学研究院 |
就役 | 1979-2012 |
性能諸元 | |
ミサイル直径 | 0.34 m |
ミサイル全長 | 3.43 m |
ミサイル全幅 | 1.34 m |
ミサイル重量 | 537.5 kg |
弾頭 | 150 kg |
射程 | 40 km |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
誘導方式 |
初期:光学 中途:ビームライディング 終末:セミアクティブ・レーダー・ホーミング |
飛翔速度 | マッハ0.65 |
価格 | 1,250万 NT$ |
雄風I型(繁体字中国語: 雄風一型反艦飛彈、拼音: )は、1975年から1978年にかけて、敵対する中国人民解放軍海軍へのSY-1ミサイルの導入を受け、台湾の国家中山科学研究院(NCSIST)が開発した対艦ミサイルシステムである。
開発
NCSISTのこれまでの対艦ミサイルの開発経験は、MQM-33Bドローンに弾頭を実験的に適合させることだけだったので、SY-1ミサイルに対抗するためにイスラエルのガブリエルMk.Iをベースとして必要な修正を加えたもので、実質的にはガブリエルMk.IIの台湾型となっている(中華民国海軍もアレン・M・サムナー級駆逐艦3隻を修復するためにガブリエルMk.IIシステムを数セット輸入していたため、HF-Iをイスラエル製の兵器と互換性を持たせることが取り決められていた)[1]。
本システムは、台湾製の CS/SPG-21A を目標捕捉・火器管制レーダーとして使用する。CS/SPG-21Aの射程は37kmとされていたが、後に46kmにアップグレードされた[2]。
運用履歴
雄風II型ミサイルを運用するまでは、中華民国海軍のギアリング級とアレン・M・サムナー級駆逐艦の大部分を含むすべての第一線級水上戦闘艦に搭載される主要な対艦兵器であった。中華民国海軍の沿岸戦闘艦、特に海鴎級ミサイル艇といくつかの陸上施設に配備された。
より大型の哨戒艦や海岸砲に搭載される雄風II型に取って代わられたため、HF-1は(海鴎級ミサイル艇と一緒ともに)段階的に使用されなくなり、本ミサイルを搭載した最後の艦は2013年初頭にHF-2に改造された。ミサイルは廃棄のためにNCSISTに戻された[3]。
派生型
- HF-IA
- 派生型のIAは、レーダー電波高度計、冷却システム、ロケットモーターなどを改良して作られた。再設計されたミサイルはHF-1Aと名付けられ、1981年に生産が開始された[1]。
脚注
- ^ a b “Hsiung Feng I / IA”. missilethreat.csis.org. CSIS. 2019年8月5日閲覧。
- ^ “CS/SPG-21A (Hsiung Feng I FC)”. cmano-db.com. CMAO. 2019年8月1日閲覧。
- ^ Yeh. “Hsiung Feng I anti-ship missiles have been retired”. chinapost.nownews.com. China Post. 2019年8月5日閲覧。
関連項目
雄風I型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 14:09 UTC 版)
「ガブリエル (ミサイル)」の記事における「雄風I型」の解説
対艦ミサイルの導入を進めていた台湾は、1968年にイスラエルから技術供与を受ける合意を得た。イスラエルより輸入したガブリエルMk.Iを「天使」の名称で配備する一方で、ガブリエルの国産化と射程延伸を図る「雄蜂計画」を開始した。開発は難航したが、1981年に雄風I型として制式化することに成功し、雄風I型は海鴎型ミサイル艇(イスラエル製ドヴォラ級高速哨戒艇(英語版)の改良型)などに搭載された。 詳細は「雄風I型 (ミサイル)」を参照 射程は、ガブリエルMk.IIとほぼ同程度の40kmとされる。後継として、ハープーンと同規模の雄風II型が1992年から実戦配備された。
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