陽春

品種登録データベース

陽春【ﾖｳｼｭﾝ】（観賞樹）

※登録写真はありません	登録番号	第5004号
	登録年月日	1996年 3月 18日
	農林水産植物の種類	さくら
	登録品種の名称及びその読み	陽春 　よみ：ﾖｳｼｭﾝ
	品種登録の有効期限	18 年
	育成者権の消滅日	2002年 3月 19日
	品種登録者の名称	高岡正明、高岡照海
	品種登録者の住所	愛媛県温泉郡川内町大字則之内甲２１６９の１番地、愛媛県温泉郡川内町大字則之内甲２２２５の１番地
登録品種の育成をした者の氏名	高岡正明 高岡照海
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，「ソメイヨシノ」の変異株であり，花は一重の平開形でピンク白色の大輪である。 　樹形は球状，樹高は高木性である。樹幹の色は灰褐色，皮目は中，樹皮の裂け方は無，枝の太さは太，色は褐色，分枝性は強である。葉全体の形は倒卵形，先端の形は鋭尖形，基部の形は鈍形，葉縁（鋸歯）の状態は中，裂片（鋸歯）の形は二重鋸歯，先端は鋭形，葉の長さは長，幅は広，厚さは中，蜜腺の有無は有，位置は葉身基部である。花序の形は散形状，花数は多，蕾の色は鮮ピンク（JHS カラーチャート0104），花の向きは横向き，形は一重咲，開き方は平開形，大きさは大輪，花の色はピンク白（同0401），花弁全体の形は楕円形，花弁の先端の形は少，基部の形は突出形，表面の皺は少，長さは長，幅は広，花弁の枚数は約５枚である。雌ずいと雄ずいとの長さの比は同，雄ずいの長さ及び数は中，がく筒の形は盤状形以外，盤状形以外のがく筒の形は狭長壷形，がく筒の毛は中，がく裂片の形は長卵状三角形，花柄の長さは長，色は淡緑紅色である。花の香りは少し有，通常開花期はやや早である。 　「アケボノ」と比較して，蕾の色が鮮ピンクであること，花弁の表面の皺が少ないこと，花柄の色が淡緑紅色であること等で，「ソメイヨシノ」と比較して，花序の花数が多いこと，花の色がピンク白であること，花弁の長さが長いこと，花弁の幅が広いこと等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，大正３年に丹原町来見地区の山麓に植えられた「ソメイヨシノ」の変異株を平成２年に発見したものであり，以後，特性の調査を継続し，４年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 　なお，出願時の名称は「天女」であった。