関西共通語の例とは? わかりやすく解説

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関西共通語の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 22:57 UTC 版)

関西共通語」の記事における「関西共通語の例」の解説

以下「大阪では」などと言う場合、「元来大阪方言的な表現使われていた地域では」のような意味とする。 「来る」の否定形大阪では「けえへん」、京都では「きいひん」(どちらもきやへん」の転)と2種類あるが、共通語「来ない」の影響受けた「こおへん」が若年層中心に使われ始めている。元は神戸方面から広まり出したという。 神戸では尊敬語表現に「て(や)」(例:行ってや 行ってです)を用い大阪京都の「はる」(例:行かはる 行かはります)と対比されてきたが、現在では神戸でも「はる」を用いる者が増えている。 京都では尊敬語表現の「はる」を身内動物共通語では通常敬語用いられない対象用いられるが、現在では京都でも目上の人にのみ「はる」を用いる者が増えている 前述の「行けへん」に関して元来行かない」を「行けへん」というのが大阪的ではあるが、実際大阪では「行けへん」と「行かへん」のどちらの表現使われるので、京都的な表現衝突しない後者優勢になりつつある。なお非関西方言話者からすれば単に「ない」を「へん」に変えた京都表現のほうが理解されやすいことも、こちらが優勢になる一因となっている。なお、無論これらは「行く」に特有ではなく五段動詞全般の話である。太字元来の形、細字通用する形。大阪では衝突避けた形に移行しつつある。一方京都ではいわゆる標準語影響もあり従来の形も根強く残っているが、「行かれへん」の形はあとから入ってきたものであり、関西共通語形成一環捉えられる標準語大阪表現京都表現衝突避けた形、関西共通語行かない 行けへん行かへん 行かへん 行かへん 行けない 行かれへん 行けへん行かれへん 行かれへん 京阪神などの都市部では、原因理由を表す「さかい」が衰退する傾向にあり、共通語の「から」に取って代わられつつある。 (例)やさかい、傘持ってこか。 → やから 、傘持ってこか。 その他の共通語からの流入表現としては「〜てまう(してしまう)」を使わず、「〜しちゃう」と言う表現(「買ってまうねん→買っちゃうねん」など)や、「言うた(ゆうた)」を「言った」の影響で「ゆった」などがある。また大阪では「せなんだ」「せえへなんだ」と表現していたが、「しなかった」の影響を受け「せんかった」「せえへんかった」に変化し、「〜なんだ」はほぼ使われなくなった。「行かなんで」が「行かなくて」の影響受けた行かんくて」という表現生まれた大阪では「見ない」「しない」「来ない」などの否定表現として「めえへん/みーひん」「せえへん」「けえへん/こおへん(比較近年)」があるが、それとは別に「みやん」「しやん」「こやん」と言う者が若年層中に現れてきている。三重県・和歌山県奈良県などの方言大阪流入したものとみられている。

※この「関西共通語の例」の解説は、「関西共通語」の解説の一部です。
「関西共通語の例」を含む「関西共通語」の記事については、「関西共通語」の概要を参照ください。

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