開発におけるロシア製エンジンの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:04 UTC 版)
「ヌリ (ロケット)」の記事における「開発におけるロシア製エンジンの利用」の解説
ヌリ初打ち上げ後の2021年10月、中央日報においてKARI元院長の趙光来(チョ・グァンレ)により、韓国のロケット開発秘史として、ロシアが2013年の羅老打ち上げ成功後にRD-151エンジンが搭載されたままの第1段地上検証用発射体(GTV)を韓国に残していったことが明かされた。韓国はこのRD-151を参考に75トン級エンジンの開発を進めた。また今後はRD-151の推進方式である二段燃焼サイクルエンジンを開発し、今後の「韓国型発射体高度化事業」の開発に活かしたいとしている。チョによると、機密であるはずのロケットエンジンがそのまま韓国に残された件について、ロシアが債務不履行に陥って経済的に厳しく社会が混乱していた時だったから起きえたと分析している。チョは、ロシア側は模型エンジンをわざわざ作るほうが面倒くさく費用も多くかかるので模型ではなく既成のエンジンをGTVにそのまま付けておいたのだろうと推測し、契約にGTVの韓国側への引き渡しが含まれていたことを理由にロシアへの持ち帰りを阻止したという。またこの件でロシアのクルニチェフ社の社長が解任されたという。なお、羅老の打ち上げが成功した2013年当時には、RD-151を取り除いた羅老1段がヌリの開発に利用される予定と報じられていた。
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