開発と自然環境への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 08:09 UTC 版)
豊富な自然が残され、かつ、地元民や来訪者の意識により美しく残されているこの山は、仙台市民はもとより宮城県民の誇りともなっている。その一方、泉ヶ岳では産業廃棄物や残土の処分場がいくつも開発され、また、自然林の伐採や山肌を削る工事も行われている。別荘地や飲食店開業のための開発も増加しつつあり、それらのための木々の伐採や外来種である園芸用草花の大量植栽も増えている。さらに昆虫や植物の採取も多く、散策客増加に伴い自動車による排気ガスの増加と動物への交通事故も多く発生するようになり、長年地元民に守られてきた自然がここに来て急速に失われつつある危機が生じている。 2006年(平成18年)、泉ヶ岳スキー場リフトの終着点付近の「兎平」で、行政機関による大規模な伐採が行われたが、これは、許認可権を持つ宮城県への届出がない「無届伐採」であったのと同時に、地元関係団体への連絡もなかった。伐採理由は「熊が出るから」というもので、自然保護の観点からも疑問を持たれた。伐採場所は、ワレモコウ、オミナエシ、オトコエシ、ナデシコ、シオガマギク、ハギ、ススキ、ツリガネニンジンなどの宝庫であったために、今後の回復状況が注目されている。
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