閉鎖と再開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:00 UTC 版)
「国際楽譜ライブラリープロジェクト」の記事における「閉鎖と再開」の解説
プロジェクトは2007年8月と10月の二度に渡り、ウニヴェルザール出版社 (Universal Edition:UE) から、著作権を侵害しているとした排除勧告文書を受け取った。その中で問題とされたのは、公開されていた楽譜の著作権についてであった。カナダや日本では作曲者の著作権の保護期間は作曲者の死後50年間である。ところが、EUの著作権法では死後70年保護される。そこで、UE社は、ヨーロッパで著作権が切れておらず自社の権利が生きている楽譜の公開を権利侵害であるとして、2週間以内に削除せよと要求したものであった。 プロジェクトの主導者であったFeldmahlerは、これへの対応に疲弊し、一介の学生にすぎない自分には経済面でも気力の面でもこれ以上の対応は困難であるとして、プロジェクトの閉鎖を発表した。しかし、プロジェクト・グーテンベルクのリーダーであるマイケル・S・ハートやGNUプロジェクトの主導者であるリチャード・ストールマン、多くの法律の専門家らからの助言や支援を受け、東部標準時で2008年7月1日午前零時(日本時間7月1日午後2時)、IMSLPは再びオンラインとなった。
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