ウニヴェルザール出版社とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ウニヴェルザール出版社の意味・解説 

ウニヴェルザール出版社

(Universal Edition から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/20 03:56 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ウニヴェルザール出版社ドイツ語: Universal Edition [univɛrˈzaːl ediˈtsioːn][1] )は、クラシック音楽関連の出版社である。日本では、英語風にユニヴァーサル社とも呼ばれる。

1901年オーストリアウィーンで創業し、当初は同国内でクラシック音楽の楽譜や教育関連書籍の出版を手がけていた(この時期、オーストリアの音楽出版市場はライプツィヒの企業によって占められていた)。後に規模を拡大させ、近代音楽、現代音楽の主要な出版社となった。

1904年、アイブル出版社(Aibl Verlag)と合併し、リヒャルト・シュトラウスマックス・レーガーの多くの楽譜の出版権を手にした。さらに、この出版社を新音楽へと推し進めたのが、1907年から社長に就任したエミール・ヘルツカ(Emil Hertzka)である。ウニヴェルザール社はヘルツカのもと、1908年にはバルトークディーリアスを、1909年にはマーラーシェーンベルク、1910年にはヴェーベルンツェムリンスキー、1912年にはシマノフスキ、1917年にはヤナーチェクなど、現代音楽の重要な作品の版権を次々と手に入れた。そのほか、シェーンベルクの協力により、ベルクの作品も多く手がけた。

第二次世界大戦以後も前衛音楽指向は続き、ベリオブーレーズフェルドマンカーゲルクルターグリゲティシュトックハウゼンといった重要な作曲家の作品の出版を手がけた。

ウニヴェルザール社は他にも歴史的な作品も手がけており、モンテヴェルディの全集などを出版した。また、1972年からはショット社Schott Music)と共同で、ウィーン原典版を出版している。J.S.バッハからブラームスまでの独奏曲と二重奏から、後にヒンデミットLudus Tonalis なども手がけた。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Duden Das Aussprachewörterbuch (6 ed.). Dudenverlag. (2005). p. 295, 802. ISBN 978-3-411-04066-7 

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウニヴェルザール出版社」の関連用語

ウニヴェルザール出版社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウニヴェルザール出版社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウニヴェルザール出版社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS