7つの初期の歌曲とは? わかりやすく解説

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ななつのしょきのかきょく【七つの初期の歌曲】

読み方:ななつのしょきのかきょく

原題、(ドイツ)Sieben frühe Lieder》ベルク歌曲。全7曲。1905年から1908年にかけて作曲レーナウシュトルムリルケらの詩に基づく。七つ初期リート


7つの初期の歌曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 16:04 UTC 版)

7つの初期の歌』(ななつのしょきのうた、ドイツ語: Sieben frühe Lieder)は、アルバン・ベルク歌曲集である。ベルクがまだアルノルト・シェーンベルクの弟子だった期間の1905年ごろから1908年にかけて作曲された。

ベルクが作曲した歌曲は83曲に及ぶが、生前に出版したのはこの曲集と『4つの歌曲』作品2だけであり、その他の作品は死後出版された(ただし、演奏会用アリア「ぶどう酒」は1930年に、別人の手によるピアノ伴奏編曲版がウニヴェルザール出版社より出ている)。

まず、ベルクの作曲家としてのデビューとなった1907年11月7日のウィーン商業組合ホールでの《シェーンベルクの弟子たちの作品発表会の夕べ》において後の第3・4・6曲が演奏された(ベルクによれば、『疑いもなく最もよくできた』第4曲は不評で、『最も脆弱な』第3曲が大衆受けしたという)。その後、改訂された1928年に全曲が初演された。

シェーンベルクの影響力は濃厚で否定しがたいものの、それとシェーンベルク以前のドイツ・リートの遺産とが結合されており、リヒャルト・ワーグナーの情感豊かな表現や「新しい展望」を介して、とりわけリヒャルト・シュトラウスの書法に非常に影響されている。ソプラノピアノ伴奏のために作曲されているが、1928年には出版と共に改訂され、また管弦楽伴奏版も作成された。

楽器編成

フルート2(2番はピッコロ持ち替え)、オーボエ2(2番はイングリュッシュホルン持ち替え)、クラリネット3(うち1はA管)、ファゴット2、コントラファゴットホルン4、トランペット1、トロンボーン2、ティンパニ大太鼓タンブリントライアングルタムタムシンバルハープチェレスタ(任意)、弦五部

演奏時間

約17分。

構成

以下の7曲からなる。

  1. Nacht(詩:カール・ハウプトマン
  2. 葦の歌 Schilflied(詩:ニコラウス・レーナウ
  3. 夜鳴きうぐいす Die Nachtigall(詩:テオドール・シュトルム
  4. 夢に見た栄光 Traumgekrönt(詩:ライナー・マリア・リルケ
  5. 室内にて Im Zimmer(詩:ヨハネス・シュラーフ
  6. 愛の賛歌 Liebesode(詩:オットー・エーリヒ・ハルトレーベン
  7. 夏の日 Sommertage(詩:パウル・ホーエンベルク)

参考文献

  • 総譜(ウニヴェルザール出版社)
  • 『アルバン・ベルク―伝統と革新の嵐を生きた作曲家』、ヴィリー・ライヒ著、武田明倫訳、音楽の友社

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