長谷川亮一 (ゲームクリエイター)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 02:33 UTC 版)
はせがわ りょういち
長谷川 亮一
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生誕 | 1968年1月28日(57歳) 東京都町田市 |
国籍 | ![]() |
別名 | Talking Moon、SEGA、Rio |
出身校 | ウェストバージニア大学卒業 |
職業 | ゲームクリエイター |
活動期間 | 1992年- |
肩書き | ローカライザー |
長谷川 亮一(はせがわ りょういち、1969年1月28日 - )は、日本のゲームクリエイター、ローカライザー。元SIEローカライズ責任者、ハチノヨンシニアローカライズマネージャー。[1][2]別名義として『Talking Moon』を用いることもある 。[3]
略歴
東京都町田市生まれ。東京都立成瀬高校を経てウェストバージニア大学卒業。子供の頃からゲームが好きで、ゲームセンターのアーケードに熱中していたという。[4]
セガ時代(第一期)(1992-1998)
1992年9月に帰国し、アルバイト誌で『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』(以下、ソニック2)のテスター募集に応募したところ採用され、同年、株式会社セガ入社。 ところが、ソニック2の開発元がアメリカのSEGAテクニカル・インスティテュート(STI)であったため報告書を英語で送る必要があり、デバッグチーム内で唯一バイリンガルだった長谷川はテスター兼翻訳者としての役割を果たしていた。[5]
そんな中、上司に「長谷川君、コレのローカライズやってみない?」[6]と言われ『エコーザドルフィン』のローカライザー就任。そのことを皮切りに『Power Ranger』、『ナイトトラップ』などの欧米を中心にリリースされていたセガサターン、メガドライブ向けの30を超えるタイトル[7] のローカライズを担当したほか、SS『バーニングレンジャー』やAC『デイトナUSA2』では、テーマ曲の英語詞の作詞を行った。[8]
ソニー・コンピュータエンタテインメント時代(1998-2007)
1998年セガ退社後、SCE - ソニー・コンピュータエンタテインメント(現:SIE)入社。ローカライズセクション セクションマネージャーとして従事。[9]PlayStation向け『クラッシュ・バンディクー』や『スパイロ・ザ・ドラゴン』『ラチェット&クランク』など多数作品のローカライザーを歴任。[10]
プロデューサーにローカライズにおいて最も重要なことは言語なのか?難しさなのか?市場の大きさなのか?と聞かれた際、「データ容量」であると答えた。[11]
セガ時代(第二期)(2007-2012)
2007年にはセガに復帰し、ローカライズ部門のセクションマネージャーとして組織運営とプロジェクト統括を行う。PlayStation Network向け『Crazy Taxi』ではプロデューサーとしてクレジットされている。
DeNA時代(2012-)
2012年2月、DeNAに入社。スマートフォン/ソーシャルゲーム向けタイトルのローカライズプロデューサーとして、日本語対応プロジェクトを多数指揮。 単なる翻訳にとどまらず、UI/UX調整、カルチャライズ対応など、ソーシャルゲームの環境に応じた体制構築を行った。
セガ時代の経験を活かし、現地市場に自然に溶け込む翻訳表現や、ユーザー体験を損なわない言語設計を導入。モバイルゲーム市場における高品質なローカライズのモデルケースを作った。
CROOZ時代(2012年11月 - 2014年8月)
2012年11月、モバイルゲーム開発を手がけるCROOZ株式会社に入社。ソーシャルゲームのグローバル展開におけるローカライズプロデューサーとして従事した。
この時期、IGDA日本のSIG-Glocalization副世話人としての活動も継続し、GDC(Game Developers Conference)、CEDEC(CESA Developers Conference)などの国際・国内カンファレンスに登壇。
Riot Games Japan時代(2014年–2018年)
2016年、Riot Games Japanにローカライズマネージャーとして入社。代表作『League of Legends』や『VALORANT』などのローカライズを統括し、英語圏開発元と日本市場の橋渡し役を担った。[12]
テキスト翻訳だけでなく、公式動画の字幕監修やなど、ゲーム外コンテンツにも対応。日本独自のカルチャーやユーザー文脈に応じた調整・表現を重視した。
SIE再復帰後(2018年–)
2018年以降、SIEに復帰。ローカライズ部門のマネージャーとして、PlayStation Studiosおよびサードパーティタイトルのローカライズ統括を担う。
『ゴッド・オブ・ウォー』『Horizonシリーズ』『The Last of Us』などAAAタイトルにおいて、各国ローカルチームとの協働体制を構築。単なる翻訳管理にとどまらず、音声収録ディレクション、文化監修、国際版シナリオとの整合性確認など、多面的なローカライズを推進。[13]
人物
- SEGA入社当時のTOEICスコアでは935点をマークしている。[14]
- アメリカ留学中、ゲームセンターの仲間からSEGAというニックネームで親しまれており、(苗字の英語表記HASEGAWAから)のちのSEGAの入社面接でその話をしたところ採用された。[15]
- セリフが少ない役では自らボイスの吹き替えを行うこともある。[16]
- 「16ビット時代から現在まで、どのゲーム機が一番好きですか?」という質問に対しては、PCエンジン(TurboGrafx)と答えている。[17]
- PlayStation 3向けソフト「Formula One Championship Edition」制作時に鈴鹿サーキットで行われたセッションに参加した際、その年のドライバー全員にサインを求めるほどカーレースへの趣向が深い。[18]
- 日々のルーティーンとして毎日散歩をしている。
出演
外部リンク
- 長谷川亮一 (@rio_hasegawa) - X(旧Twitter)
- 長谷川亮一 (@rio_hasegawa) - Instagram
- ^ https://automaton-media.com/articles/newsjp/20210823-173283/?utm_source=chatgpt.com
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- ^ https://www.sega.jp/fb/album/11_ecco/interview1.html?utm_source=chatgpt.com
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- ^ https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/390utm_source=chatgpt.com
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- ^ https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/079921.html?utm_source=chatgpt.com
- ^ https://automaton-media.com/articles/newsjp/20210823-173283/
- ^ https://www.mobygames.com/person/61804/ryoichi-hasegawa/?utm_source=chatgpt.com
- ^ https://www.sega.jp/fb/album/11_ecco/interview1.html
- ^ https://www.sega.jp/fb/album/11_ecco/interview1.html
- ^ https://x.com/rio_hasegawa/status/1798215432761155627
- ^ https://www.nextplayer.it/intervista-con-ryoichi-hasegawa-%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D-%E4%BA%AE%E4%B8%80/#google_vignette
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