長男エニスの死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 15:19 UTC 版)
詳細は「en:Murder of Ennis Cosby」を参照 エニスは、コロンビア大学に通う学生だった。彼は、1997年1月に二週間の休暇をロサンゼルスで過ごしていた。1月16日の午後1時ごろ、自分のベンツを運転しフリーウェイ405号(405 freeway)を北へ向かって走っていた。彼が友人のステファニー・クレーン(Stephanie Crane)の家へ五日ほど泊まる予定だったからだった。 彼はフリーウェイから降りマルホランド・ドライブ(Mulholland Drive)の北にあるスカーボール中央道(Skirball Center Drive) を走り、彼女の家からすぐ近くのセパルベーダ峠(Sepulveda Pass) に差し掛かった所でタイヤがパンクした。 そのため携帯電話で、タイヤ交換を手伝って欲しいとの旨をステファニーに伝え、現場へ来た彼女の車のヘッドライトで照らしてもらいながら、交換作業を行っていたのだが、彼と数分話した後に、ステファニーは暖を取る為に自分の車へと戻った。その数分後、突然、彼女の車の隣に知らない男が現われ「車を降りないと殺すぞ!」と言った。驚いた彼女は、エニスを置いたまま、急いで50フィートほど車で逃げ、賑やかな場所へ飛び込んだ。そして、後に彼女が現場へ戻ってみると、エニスは頭を撃たれて死んでいた。彼を撃った犯人は、ウクライナから移住してきた、ミカエル・マーキャセブ(Mikhail Markhasev)という男だった。 この事件に深い悲しみに包まれた父親のビルは、ミカエルに死刑の罰を望んだが、結局10年以上の懲役に留まった。なおミカエルが犯行を自白したのは、2001年になってからである。エニスを撃った理由は「彼が、その現場から気付かれない様に、ゆっくり逃げようとしていたからだ」と語った。また、エニスの遺体は、マサチューセッツ州シェルバーンにあるビルの私有地に埋葬され、永遠の眠りについた。27歳だった。
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