鑑真と戒律とは? わかりやすく解説

鑑真と戒律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 01:33 UTC 版)

鑑真」の記事における「鑑真と戒律」の解説

唐の揚州江陽県生まれ14歳で智満について得度し大雲寺に住む。18歳道岸から菩薩戒を受け、20歳長安に入る。翌年、弘景について登壇具し[要出典]、律宗天台宗を学ぶ。律宗とは、仏教徒とりわけ僧尼遵守すべき戒律伝え研究する宗派であるが、鑑真四分律に基づく南山律宗継承者であり、4万人上の人々に授戒行ったとされている。 揚州大明寺住職であった742年日本から唐に渡った僧・栄叡普照らから戒律日本伝えるよう懇請された。当時奈良には私度僧自分出家宣言した僧侶)が多かったため、伝戒師僧侶に位を与える人)制度普及させよう聖武天皇適当な僧侶を捜していた。 仏教では、新たに僧尼となる者は、戒律遵守することを誓う。戒律のうち自分自分に誓うものを「戒」といい、サンガ内での集団規則を「律」という。戒を誓うために、10人以上の僧尼の前で儀式(これが授戒である)を行う宗派もある。日本では仏教伝来した当初自分自分授戒する自誓授戒が盛んであった。しかし、奈良時代に入ると自誓授戒蔑ろにする者たちが徐々に幅を利かせたため、10人以上の僧尼の前で儀式を行う方式授戒制度化主張する声が強まった栄叡普照は、授戒できる僧10人を招請するため唐に渡り戒律の僧として高名だった鑑真のもとを訪れた栄叡普照要請受けた鑑真は、渡日したい者はいないかと弟子問いかけたが、危険を冒してまで渡日希望する者はいなかった。そこで鑑真自ら渡日することを決意し、それを聞いた弟子21人も随行することとなったその後日本への渡海を5回にわたり試みたが、悉く失敗した

※この「鑑真と戒律」の解説は、「鑑真」の解説の一部です。
「鑑真と戒律」を含む「鑑真」の記事については、「鑑真」の概要を参照ください。

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