鑑実、観桜会を開く
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 02:57 UTC 版)
鑑実は普段は城には住まず、数代前からあった城の麓にある館に住んでいた。そこは山々を見下ろすことができる景色のいい場所であり、鑑実は色々な花木を集めて植え育てていた。その理由は戦ばかりの心をなぐさめるためであった。そこに「黒染めの桜」という珍しい桜があり、領民も身分高き人もこの桜を見ては和歌を詠んだり、酒宴をしたりして楽しんだ。鑑実もまた見たい人には自由に見させていた。 天正元年(1573年)2月、この話を耳に入れた大友宗麟は自分も見に行くと鑑実に伝え、急遽に仮屋を設けて宗麟を迎え入れる準備をした。二晩と次の日まで酒宴を行い、宗麟がこの日のために京都から招いた金剛大夫の能を墨染桜の下で観賞して楽しんだ。
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