鉄道車輪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/20 01:12 UTC 版)
鉄道車両の車輪の縁には脱線を防ぐための出っ張りが設けられており、これをフランジと呼ぶ。 鉄道の車輪におけるフランジは通常は右図に示すとおり、線路の内側にのみ設けられている。信号場などの分岐点では、このフランジが分岐部分の外側の線路(分岐器のポイント部)をこすることで進路を転換させている。ただし特殊な目的で使用される車輪には両側にフランジが付いているもの、逆にフランジが付いていないものがある。例えば、単線交走式のケーブルカーでは、車両同士の行き違い箇所で進入する線路を一方に固定するために、片方の車輪には両側にフランジがあり、もう片方の車輪にはフランジが付いていない。またカーブで線路に掛かる圧力を軽減する目的で、一部の車輪でフランジを取り除いた車両も存在する。 なお、鉄道が近代的な交通機関として発展を始める以前には、鉱山における貨物輸送のトロッコなどで、車輪にはフランジがなくレールの側にフランジがついていて脱線を防ぐ構造になっていたものも存在した。
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