転がり抵抗係数(RRC)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 04:27 UTC 版)
「転がり抵抗」の記事における「転がり抵抗係数(RRC)」の解説
物体の材質や形状などの条件が同じならば、転がり抵抗の大きさは垂直抗力の大きさに比例する。転がり抵抗を異なる条件で比較する場合には比例係数を比較し、このときの比例係数を転がり抵抗係数(Rolling Resistance Coefficient, RRC)と呼ぶ。 荷重を W、転がり抵抗係数を C r r {\displaystyle C_{rr}} とすれば、転がり抵抗 F は F = C r r W {\displaystyle \ F=C_{rr}W} である。例えば、1t(1000kg)の自動車が砂地を走り続けるためには約3000ニュートン (1000 kg × 9.8 m/s2 × 0.3 = 2940 N、300kg重)の力を必要とする。 転がり摩擦係数は、静止摩擦係数や動摩擦係数(すべり摩擦係数)よりも、はるかに小さい。例えば、鉄板上における鉄鋼の静止摩擦係数が0.3 - 0.5、すべり摩擦係数が0.2程度であるのに対し、鋼球の転がり摩擦係数は0.00002 - 0.0001程度にすぎない。主な車輪と路面における転がり抵抗係数の値を以下に示す。 転がり抵抗係数車輪/路面の種類転がり抵抗係数 C r r {\displaystyle C_{rr}} (10-3)鉄道車輪/レール 0.2 - 1 自転車用タイヤ(内圧約8気圧、50km/h) 2.2 - 5 ソーラーカー・エコマラソン用特製タイヤ 2.5 BMXタイヤ 5.5 自動車用タイヤ/SAE J1269で計測 6.2 - 15 自動車用タイヤ/コンクリート舗装路 10 - 15 自動車用タイヤ/砂地 300
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