針原土石流災害(1997年)【集中豪雨・斜面崩壊・土石流(崩壊型土石流)・山間部】
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1997年6月9日、鹿児島県出水市針原地区の針原川上流で豪雨により山崩れが発生、川に突入した土砂は土石流となって川沿いを流れ下った。崩壊は風化の進んだ斜面の深層崩壊で、崩れ落ちた後流動化する崩壊型土石流であった。扇頂部(扇状地の山に近い部分)では家屋のほとんどが押し流され全壊、21人が死亡、13人が負傷した。扇央部や扇端部では、家屋やみかん畑が泥に埋もれたり浸水したりする被害、平野部の中下流域では、橋に流木や損壊家屋が引っかかり川から溢れた水が浸水被害をもたらした。発生時間は豪雨のピークを過ぎて数時間後でかつ多くの人が寝ている深夜1時前だったこと、この地域では土砂災害の経験がなく多くの人は洪水に注意を向けていたこと、川の水位低下が目撃されていたがそれが土石流の前兆だと知る者がいなかったことなどが、被害が大きくなった要因と分析されている。
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