金メダル獲得後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 06:44 UTC 版)
「スティーブン・ブラッドバリー」の記事における「金メダル獲得後」の解説
金メダルを獲得したあとのインタビューでブラッドバリーは、「金メダルは1分半のこのレースで与えられたとは思っていない。10年間の苦労に対して天が与えてくれたと思うよ。」と語った。また、リップサービスとして「実は先頭集団のアクシデントを期待していた。そうしたら、本当に思わぬ事が起こったんだ。作戦通りだったね。」と語り取材陣の笑いを誘った。 ブラッドバリーの「苦闘」には、2つの命の危険のあった事故を乗り越えてきたことを含んでいる。1つは1994年のモントリオールでのレースで、ブラッドバリーも転倒の際に、他の選手のスケートの刃によって足を切ってしまった事で4リットルの血液を失い、111針を縫う怪我を負った。もう1つは、2000年9月にトレーニング中のアクシデントで首の骨を折り、以後6週間、ヘイロー装具(首を固定する医療機器)をつけて過ごすことになった出来事であった。 南半球では初めてとなる冬季五輪金メダルを獲得したため、オーストラリアではブラッドバリーのその功績を称えオーストラリア郵便公社から切手が発行され、パレードも行われたという。 オリンピック史上最高のラッキーボーイとして特集された。その際にインタビューにも答えており、メダリストとなったことで何が変わったかという質問には「とても有名になったよ。」と答えていた。 その後、ブラッドバリーは競技からの引退を表明し、2006年トリノオリンピックには出場しなかったがオーストラリアのチームリーダー、テレビ解説者として参加した。 引退後はフォーミュラ・Veeなどモータースポーツに参戦している。 現在は既婚者であり、現役時から勤務しているスケート靴製造会社の業務に専念している他、地元の消防団員としても活躍している。
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