金の生産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 14:56 UTC 版)
科学的に不活性であることから、鉄などのように純度を高める精練を行う必要はない。しかし、鉱石から抽出には王水や水銀以外との反応が難しいことから、特殊なプロセスが要求される。 青化法(シアン化法) 金を青化ソーダや青化カリ水溶性の錯体に変化させた後に、水溶液を亜鉛と反応させることで抽出する方法である。19世紀末から実用化され、それ以降は金生産の90%以上で利用されている。 アマルガム法(混汞法、こんこうほう) 一度水銀に溶かして、水銀を飛ばす方法であるが、水銀蒸気は毒性があり、収率が悪いので廃れた。ただし、違法採掘においては現在も使用されている。 灰吹法 貴金属と反応できる溶けた鉛(溶融鉛)を使用する方法。 ホウ砂を使用する方法 環境負荷の小さい抽出・精練法とされる。貴金属を溶解させた際に出るスラグにホウ素化合物(ホウ砂)を加えて溶融温度などに差を作ることで分離回収することが可能となる。 陽極泥 銅などの電気精練を行った際に出る副産物として陽極泥が得られる。この陽極泥には貴金属が豊富に含まれている。 リサイクル 電化製品に金が使われていることから、これらの電化製品から金をリサイクルすることが可能である。これらのリサイクル電化製品資源は都市鉱山と呼ばれる。
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