りょうし‐じょうけん〔リヤウシデウケン〕【量子条件】
量子条件
量子条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 06:29 UTC 版)
ボーアの原子模型において、原子核を周回する電子は原子軌道上に定常波として安定して存在していると考えられている。 ボーアの量子条件は以下の式 m e v n r n = n h 2 π {\displaystyle m_{e}v_{n}r_{n}={\frac {nh}{2\pi }}} (ただしme、vn、rn、hはそれぞれ電子の質量、電子の速さ、軌道半径、プランク定数) で表されているが、これにド・ブロイ波の式 λ = h m v {\displaystyle \lambda ={\frac {h}{mv}}} を応用すると次式が得られる。 n λ e = 2 π r n {\displaystyle n\lambda _{e}=2\pi r_{n}} この式においてλeは電子の物質波としての波長である。これは前節で述べた閉曲線上での定常波の式を満たしており、すなわち電子は定常波として原子軌道上に安定して存在できることを意味している。
※この「量子条件」の解説は、「定常波」の解説の一部です。
「量子条件」を含む「定常波」の記事については、「定常波」の概要を参照ください。
- 量子条件のページへのリンク