量子条件の解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 17:20 UTC 版)
この量子条件に、1924年にルイ・ド・ブロイによって提唱されたド・ブロイ波の式を導入することによって、量子条件のもつ意味がより明瞭になる。ド・ブロイ波の理論では粒子に波動としての性質をみとめ、その波長は粒子の運動量 p を用いて λ = h p {\displaystyle \lambda ={\frac {h}{p}}} と表される。これを量子条件に導入すると m e v r = p e r = n h 2 π {\displaystyle m_{e}vr=p_{e}r=n{\frac {h}{2\pi }}} 2 π r = n h p e = n λ e {\displaystyle 2\pi r=n{\frac {h}{p_{e}}}=n\lambda _{e}} すなわち、電子軌道(ここでは、円軌道であると仮定されている)の一周の長さは、電子における物質波の波長の整数倍となる。ボーアの量子条件は、電子が波としてふるまっていること(粒子と波動の二重性)を示唆している。
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