配当(はいとう)
株主は、株式会社の発行する株式を買って、その企業に資金を提供する。株式を売って資金を手にした企業は、業績を上げて経営面で利益を出し、その利益を配当として株主に分配する。
配当には、通常の決算期ごとに行う「普通配当」をはじめ、特別な利益が出たときなどに行う「特別配当」や会社の創立記念日などに行う「記念配当」がある。1株あたりの配当額を安定的に維持するため、普通配当をベースに、業績に応じて特別配当や記念配当を増減するのが一般的だ。
配当額の範囲は、純資産額から資本金や法定準備金などを差し引いた額(配当可能利益)にすることが商法によって決められている。配当可能利益のうち、どれくらいの額を配当に回すのかは、企業の経営に重大な支障が出ない限り自由だ。
例えば、成長性の高い分野の企業では、配当を低く抑えて資金を残し、それを事業拡大に回すほうが結果として株主の利益につながる。他方、成熟期を迎えた安定的な企業は、収益力が低くなりがちなため、なるべく配当に回そうとする。
株式を購入する投資家にとっては、値上がりした株式を売り払って出す利益(売却益)だけでなく、配当に期待する楽しみ方もある。
(2001.05.04更新)
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