都市部の影響の一部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 01:19 UTC 版)
「アックア・アルタ」の記事における「都市部の影響の一部」の解説
アックア・アルタにより引き起こされる高潮はヴェネツィアの街をくまなく同一に水浸しにするわけではない。なぜなら、それぞれの地域で平均海面高度の違い、運河からの距離、歩道(フォンダメンタ、fondamenta)の相対的な高さ、運河沿いの胸壁(ダムとしての役割を果たす)の存在、そして、下水道や排水設備の配置(潟と直結し、浸水の原因となる)などさまざまな要因があるからである。 これらの異常な潮流現象の要因を詳しくまとめた報告、つまり市の委員会の研究では、通常の海水面より90cmの高潮では、ヴェネツィアはほとんど影響をうけず、それより30cm高いと街の約3分の1が水の影響を受けるとされている。この研究はヴェネツィアの人々に以下の情報を提供している。: 通常潮位との差ヴェネツィアの浸水率+90cm 1.84% +100cm 5.17% +110cm 14.04% +120cm 28.75% +130cm 43.15% +140cm 54.39% +150cm 62.98% +160cm 69.43% +170cm 74.20% +180cm 78.11% +190cm 82.39% +200cm 86.4% +200cmより高い 100% 浸水の間、歩行者が通行できるようにするため、市は都市部の主な歩道を鉄の支柱と木製の厚板で作られた歩道のネットワーク(ギャングウェイ、gangway)に置き換えている。このギャングウェイ・システムは一般的に高潮の発生時に部分的もしくは完全に市街地が浸水した場合に、通常潮位から120cmの高さに設置される。
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