部位別直接インピーダンス測定法(DSM-BIA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:50 UTC 版)
「インボディ」の記事における「部位別直接インピーダンス測定法(DSM-BIA)」の解説
InBodyの部位別インピーダンス測定は、全身を右腕・左腕・体幹・右脚・左脚に分けて測定する。左右の手と足に電流電極と電圧電極を別々に設け、被験者が電極を踏んで手で握ると、装置内部で自動に電流を流す方向と電圧をかける方向を変えながら部位別インピーダンスを測定する。例えば、右腕のインピーダンスを測定する場合、電流は右手から右脚に沿って流す。電流は右手から右腕に沿って流れ、左腕の方には電流が流れず体幹を通って右脚の方向に流れる。この際に右手と左手の間の電圧を測定すると電流が右腕に流れる際の電圧降下値が分かり、オームの法則から右腕のインピーダンスが計測できる。同じ原理で他の部位のインピーダンスの測定ができる。体幹の場合、電流を右手から右脚に流し、左手と左脚の間の電圧を測定すると、電流と電圧が重なる体幹単独のインピーダンスが計測でき、右脚の場合、電流を右手から右脚に流し、右脚と左脚の間の電圧を測定すると電流と電圧が重なる右脚単独のインピーダンスが計測できる。近年では部位別分析の重要性が広く認知され、InBody以外の製品でも部位別測定を標榜しているが、実際の結果用紙を見るとその違いが分かる。部位別測定で最も重要なポイントは体積が大きくインピーダンスの小さい体幹を直接測定することであるが、InBody以外の製品は四肢を直接測定しているものの、体幹は片半身インピーダンスから腕・脚インピーダンスを差し引いて算出する。この場合、インピーダンスの大きい腕・脚で生じた僅かな誤差がインピーダンスの小さい体幹インピーダンスに大きく影響を与え、全体の精度を低下させる
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