遺物の実測図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/28 02:09 UTC 版)
出土遺物は、出土遺跡、出土地点、出土遺構、遺物番号を注記し、破片を接合、復元した後に、その大きさ、形状を計測し、正射法で図化する。真弧(マーコとも)と呼ばれる一種のかたどり器や定規等を使用するのが伝統的な方法であったが、現在は、電子機器でディスプレイに投影して図化したり写真を電算処理して図化したりする機器が登場している。 出土遺物は、土器や陶磁器の場合、日本では、真横の正面の図で左半分が外面の文様や表面の加工や調整の痕跡、右半分が断面の厚みと内面の調整の痕跡を表現するのが一般的であるが、アメリカ、イギリス等の欧米諸国のものは逆(左半分が断面図)である。必要に応じて器の底面や蓋の上面、縄文土器などは、真横の正面全体と断面を表現する。
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