選挙データを見る上での注意点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 01:19 UTC 版)
「追加公認」の記事における「選挙データを見る上での注意点」の解説
日本の保守政党は、追加公認を長く常態として来たため、選挙のデータを見る場合は注意を要する。追加公認された候補者の議席や、落選したが当選すれば保守政党に追加公認されたであろう候補者の得票が、データではしばしば見過ごされるからである。 たとえば、自由民主党の党勢の推移によれば、自民党が過半数の議席を確保できなかった選挙は衆議院で8度、参議院で11度ある。このうち、衆議院では4度、参議院では1度は追加公認を入れると過半数に届いているため、本当に過半数を割ったといえるのは衆議院4度、参議院10度になる。さらに、衆議院では第41回総選挙と第42回総選挙では、時間が経ってからの入党者、他党からの入党者などにより次の総選挙までに過半数を得ており、次の衆議院総選挙まで過半数割れのままだったのは2度(第40回、第45回)しかない。 反面、参議院では次の選挙までに過半数を得たのは2度だけで、1989年の第15回通常選挙以降、2016年の第24回通常選挙直後まで、院全体では過半数割れが続いていた。 これに加え、公認漏れで落選した候補者も多数存在する。そのため、各党の得票数・率を参照する場合は、無所属候補が当選後の追加公認を見込まれた候補者であるかどうかも見る必要がある。そうした候補の得た票が、各党に上乗せされる計算になるからである。
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