道路名住所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 05:02 UTC 版)
韓国では、「道路名住所法」とその施行令・施行規則に基づいて、市街地・農村部の区別なく、全国の道路に名称が付与され、道路ごとに個々の建物に建物番号が付与される。住所は、道路の名称と建物番号とを組み合わせて表示される。これは道路名住所と呼ばれる。 幅40メートル以上または8車線以上の道路には「○○大路」という名称が付けられ、それより狭い道路には「○○路」という名称が、それよりさらに狭い道路には「○○街」という名称が付けられる。キルの名称は、大路・路の名称に基づいて、「○○大路N番キル」(基礎番号方式、Nは数字で大通りからキルが分岐する地点の基礎番号)、「○○路Nキル」(一連番号方式、Nは数字の一連番号)などとされることもある。 道の起点から原則20メートル間隔で道の左側に奇数の基礎番号が振られ、同様に道の右側に偶数の基礎番号が振られる。そして、建物の主たる出入り口がある位置の基礎番号がその建物の建物番号となる。建物番号1の建物と建物番号3の建物との間にさらに建物がある場合は、その建物には1-1、1-2といった枝番号付きの建物番号が付与される。 この方式には、建物がまばらな地域では建物番号が欠番だらけになり、反対に、間口の狭い建物が密集している地域では建物番号が枝番号だらけになるという欠点があるものの、道のりの概算が容易になるという利点がある。例えば、15番の建物は、道の入り口から150メートル程度進んだ左側にあると容易に予測できる。 例えば、KORAILソウル駅の住所は、次のようになる。「漢江大路」が道路の名称、「405」が建物番号である。駅は、漢江大路の起点から約4キロメートル離れた地点の道の左側にあるはずである。 (実例)漢江大路405 なお、道路名住所は地域住民の20%が発議し、半数の同意が得られれば変更が可能なため、イメージ向上、不動産価値向上を期待して変更の申請が相次ぎ、最近3年間[いつ?]の間に、全国で約260箇所の道路名が変更された。
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