過去の規定投球回数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:41 UTC 版)
戦前より選考規定は幾度も改定されている。過去には、規定登板数や規定完投数などが採用されていたこともあるが、ここでは規定投球回数と同じく記述する。 1964年以降はチーム試合数に則した投球回数を規定条件としている。 かつては両リーグとも規定投球回数に達する投手が先発、リリーフを問わずに多く存在した。しかし、1980年代半ばより投手分業制が定着したためにリリーフ投手が規定投球回数に達することが珍しくなった。さらに近年は、中6日の先発ローテーション制の確立や勝利の方程式によるリリーフ投手の重用などによって投球回数を減らす先発投手も多くなっており、1998年や2003年のオリックス・ブルーウェーブや2007年の阪神タイガース、2008年や2016年の中日ドラゴンズ、2018年の福岡ソフトバンクホークスのように規定投球回を満たした投手が1人もいないチームまで現れている。特に、2019年はパシフィック・リーグで規定投球回を満たした投手が6人しかおらず、これはオープナーの採用などのリリーフ投手の多様化を象徴したものとなっている。 2004年のアテネオリンピック及び2008年の北京オリンピックの際には野球競技にプロ野球選手を派遣したため、五輪派遣選手の規定投球回の算出基準となる試合数を所属球団の総試合数から派遣期間中の試合数を減じたものとする特別措置が設けられた。ただし、この措置で規定投球回到達を認められたのは2004年の和田毅(福岡ダイエーホークス、規定投球回133に対し128回1/3)のみである。 2008年までは小数点以下の端数処理方法が切り捨てであったが、2009年からは四捨五入に変更になった。ただし、現在の規定では一軍の場合に端数が発生することはありえないため、変更はない。
※この「過去の規定投球回数」の解説は、「規定投球回」の解説の一部です。
「過去の規定投球回数」を含む「規定投球回」の記事については、「規定投球回」の概要を参照ください。
- 過去の規定投球回数のページへのリンク