遅延割り当てとデータ損失とは? わかりやすく解説

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遅延割り当てとデータ損失

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 10:00 UTC 版)

ext4」の記事における「遅延割り当てとデータ損失」の解説

遅延割り当てdelayed allocation)は、すべてのデータディスク書き出す前にファイルシステムクラッシュした際、データ損失する危険性孕むこのようなことが起こる典型的なシナリオは、fsyncでディスク書き出すことをせずにファイル内容書き換えるようなプログラム使用する時である。実際に書き出しをする前にシステムクラッシュすると、問題が起こる可能性がある。このような状況では、ext3ユーザーは、クラッシュ後に変更前か変更後どちらかデータディスク残されているということ期待することができた。一方Linuxカーネル2.6.28のext4では、クラッシュ前にファイル内容消去する新しデータ書き出さず結果としてデータ損失するということがしばしば見られた。 この問題対処するためにfsyncを頻繁に使用すると、data=orderedフラグ多くLinuxディストリビューションではデフォルト)でマウントされたext3ファイルシステムでは深刻なパフォーマンス低下が起こる恐れがある。どちらのファイルシステムしばらくの間使用されるだろうということ考えると、これはエンドユーザーアプリケーション開発者にとって非常に厄介な問題となる。このためセオドア・ツォーは、上記のような場合遅延割り当て制限するext4パッチ作成したパフォーマンス多少低下するが、これによってクラッシュ後にどちらかバージョンデータが残る可能性著しく高まった。 このパッチはメインライン・カーネル2.6.30に導入されているが、様々なディストリビューションは2.6.28や2.6.29へとバックポートすることができる。例えば、Ubuntuバージョン9.04 Jaunty Jackalopeカーネル2.6.28にそのパッチ導入した

※この「遅延割り当てとデータ損失」の解説は、「ext4」の解説の一部です。
「遅延割り当てとデータ損失」を含む「ext4」の記事については、「ext4」の概要を参照ください。

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