逸見石(Henmilite)

岡山県川上郡備中町布賀
Ca2Cu2+[B(OH)4]2(OH)4 画像の幅約3mm
美しい青紫色の結晶が逸見石です。
元岡山大学教授の逸見吉之助博士にちなんで命名された鉱物です。
逸見石(Henmilite)

岡山県川上郡備中町布賀
Ca2Cu(OH)4B2(OH)8 標本の幅約4.5mm
とても貴重な逸見石の結晶標本です。
逸見石の標本は青色のものが多いですが、結晶標本は紫色をしています(本来は赤みの強い紫で、
青っぽく見えるものは中に黒銅鉱が入っているためのようです)。
1986年に岡山県布賀で発見された鉱物で、元岡山大学教授の逸見吉之助博士にちなんで名付け
られました。
逸見石(Henmilite)

岡山県川上郡備中町布賀
Ca2Cu2+[B(OH)4]2(OH)4 画像の幅約1.2cm
美しい青紫色の結晶が逸見石です。
岡山県川上郡備中町布賀で発見された鉱物で、元岡山大学教授の
逸見吉之助博士にちなんで命名されました。
逸見石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/21 10:21 UTC 版)
逸見石 | |
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分類 | ホウ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 06.AC.30 |
Dana Classification | 26.1.5.1 |
化学式 | Ca2Cu[B(OH)4]2(OH)4 |
結晶系 | 三斜晶系 |
モース硬度 | 1.5 - 2 |
文献 | [1][2] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
逸見石(へんみいし、henmilite)は、鉱物(ホウ酸塩鉱物)の一種。化学組成は Ca2Cu(OH)4B2(OH)8、結晶系は三斜晶系。
産出地
岡山県高梁市の布賀鉱山で発見された日本産新鉱物で、現在のところ、原産地の布賀鉱山のみで産する。
性質・特徴
主に藍色~紫色をなし、硬度は2。通常は小さな結晶で産出する。ガラス光沢をもつ。
逸見石は1986年に化学者の中井泉などによって発表された新鉱物で、名前は岡山大学の鉱物学者である逸見吉之助と逸見千代子にちなむ。日本で発見された新鉱物のなかでもひときわ美しい外見を持ち、産出量が少なく極めて珍しいことから有名となった。
2021年に、東京工業大学や東北大学などの研究チームは、さらなる研究で、この逸見石に奇妙な強いゆらぎの磁性を帯びていることが判明した。
脚注
参考文献
- Izumi Nakai; Hisashi Okada, Kazunosuke Masutomi, Eiji Koyama, and Kozo Nagashima (1986). “Henmilite, Ca2Cu(OH)4[B(OH)42, a new mineral from Fuka, Okayama Prefecture, Japan”] (PDF). American Mineralogist 71: 1234-1239. ISSN 0003-004X .
- 草地功「逸見石の鉱物学的性質 (PDF) 」 『鉱物学雜誌』第21巻第3号、日本鉱物学会、1992年、 127-130頁、 doi:10.2465/gkk1952.21.127、 ISSN 0454-1146。
- 松原聰、宮脇律郎 『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、51頁。 ISBN 978-4-486-03157-4。
関連項目
外部リンク
- “逸見石”. 田邊鉱物化石コレクション. 2011年9月26日閲覧。
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