造形・仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 05:18 UTC 版)
本体のデザインは、伝統的に葉のついた巣箱型の物や山小屋型のものが多い。振り子には葉の形をしたバランスが付いており、その上下によって振幅の速度を調整する。時計の文字盤はローマ数字である。 動力源は鎖に付いた重りの重力である。重りは細長い松ぼっくり形状で、通常2つまたは3つあり、1つは時間を動かすため、もう1つは時報(鳩や鐘の音)、そしてもう1つはオルゴールを動かすためである。 ムーブメントには8日巻と1日巻があり、重りの付いていないもう一方の鎖を手で引くことで巻き上げる。オルゴールが付いたものは通常、時報とともに針金などを使って木製の人形を動かし、オルゴールがその後に流れる。その曲に合わせ、人形が回りだす。 伝統の重り式鳩時計が普及している一方、現在ではドイツ国内市場はもちろん、アメリカ、日本、中国などでも新しいムーブメントを組み込んだクォーツ式の鳩時計タイプが多く販売され始めている。 重り式同様、電池式でも時報は小鳥が出てきてカッコーを録音したものが流れ、時間を知らせる。メロディを搭載したものもあり、メロディーに合わせてモーター駆動の人形が動く。
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