近代的なシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 20:01 UTC 版)
近代的なロケット型索発射装置は、海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約)への適合の為、多くの船舶で共通して採用されているが、1980年代後半になると空圧式索発射銃(英語版)が発明され、肩付け射撃が可能な事から広く普及した。こうした空圧式で著名なものは、英国やアイルランドの特殊部隊にて鉤縄を投てきする目的で用いられているプルメット AL-52(英語版)であろう。製品の構造などにもよるが、空圧式は最大射程が約120mから230m程度と火薬式に比べれば飛距離は劣るが、浮き輪などの特殊弾(浮環弾)の発射も可能となったことから、海難事故のみならず洪水などの水害における水難救助や山岳救助、都市型レスキューなどにおける重要な機材の一つとなっている。日本の消防が採用している空圧式救命索発射銃の射程距離は、ロープ付きゴム弾が約90m、浮環弾は約80mとされる。 空圧式は発射音がほとんどしないことから、人質救出作戦などにおいて建物の高所から迅速に特殊部隊員を侵入させるための機材としても用いられている。 単純に高所に索を投てきする目的では空圧式より安価且つ簡便に運用可能なシステムとしてスリングショット型のものも登場している。
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