近代オカルティズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:59 UTC 版)
ヘレナ・P・ブラヴァツキーは近代の神智学を始め、その思想は選ばれたものに受け継がれた秘められた教えを万人に開陳したものであるとされた。神智学はインドの宗教・哲学を取り入れており、魂が実在し永続すると考え、転生による魂の進化、霊的進化が唱えられた。人類の上の段階に至るためのイニシエーション達成のために、高位の存在であるハイアラーキーから、レムリア・アトランティスの時代に人類に与えられたものが、ヨーガであるとされる。肉体・エーテル体を完成させるため、またアストラル体を浄化しコントロールするために様々なヨーガが行われた。なお神智学の用語は、インドの宗教・哲学における意味とは異なっているため注意を要する。 神智学に学んだルドルフ・シュタイナーは、神智学協会から離脱して人智学を作ったが、転生を通した霊的進化の思想や、レムリア・アトランティスといったオカルト的歴史観を引き継いでいる。シュタイナーは生まれつき霊界を見る目、霊的なものを見る超越的感覚を持っていたと主張しており、全ての人は、彼が教える人智学の修行法、特にその瞑想と集中の行を毎日15分行い続ければ、自然と見霊能力、超越的感覚が目覚めると考えた。選ばれたもののみが修練し、理解・会得することができるという従来の神秘主義とは一線を画し、開いた形で指導された。なお、シュタイナーの死後、彼の信奉者の中に彼と同等の権威をもって見霊能力を示し教えを発展させる者は現れなかったが、残されたシュタイナーの教えを守る形で活動は続き、多方面に影響を与えた。
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