近古音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音響 > > 近古音の意味・解説 

近古音

(近世音 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/31 16:16 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

近古音(きんこおん)とは、宋代元代明代清代頃の中国語古官話)および漢字音音韻体系をいう。字音を今音(現代音)と古音(古代音)に分け、古音を上古・中古・近古の3つに分けたものの1つである。日本では歴史学の影響を受けて近世音(きんせいおん)と呼ぶことが多い。

概要

時代区分の上下限については諸説あるが、元代の『中原音韻』と呼ばれる韻書の体系を基本とするので中原音韻音系と呼ばれる。なお『中原音韻』は元曲と呼ばれる民間歌謡の押韻のために作られた書物で、中原といった北方地域の音韻体系に基づいている。

またこの時代は大航海時代の西洋人が中国を訪れ、マンダリン(官話)と呼ばれる共通語を見いだしており、明代清代の官話は南京官話と呼ばれる南京音を主体としていた。

特徴

近古音は以下のように音韻変化していった。

資料

民間歌謡である散曲戯曲の押韻が資料となる。またこの外国語による研究書や語学教科書も貴重な資料となる。

関連項目





近古音と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「近古音」の関連用語

近古音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



近古音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの近古音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS