農業と経済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 04:40 UTC 版)
(シリア南部の大部分と同様に)ハバブの人々は基本的には農民であり、農業は、生活の唯一の基盤になっている。しかし近年では、様々な事情から農業への依存度が低下しつつある。 農業用水は天水に依存しており、収穫量は降雨量によって大きく左右される。最も重要な天水作物は小麦、大麦、レンズ豆である 。灌漑農業は、もっぱら野菜生産用で、トマト、スイカ、 ニンジンなどを作り、また果樹では、ブドウ、オリーブ、アーモンドなどがは重要な作物となる。 公共、民間を問わず、住民のほとんどが、被雇用者となっており、今では月々の俸給が基本的な収入源となっている。 多数の人々が、商工業の栄えた他の地域を目指して移動している。若者たちは、ダマスカスなどの国内主要都市や湾岸地域・ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアなどの国外へ出て行くものが多い。町に残っている者も、農業に依存した親や祖父母の生活を受け継ぐことにはほとんど関心をもっていない。
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