軽機関銃の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 11:00 UTC 版)
トゥーラ造兵廠が一時的な代用品として、マキシム機関銃を元にドイツ製MG08/18と同型の軽量機関銃(MT機関銃(ロシア語版), MTは「マキシム・トカレフ」の意)を設計する一方、コヴロフ造兵廠では時間を掛けて本格的な軽機関銃の設計が行われた。ヴァシリ・A・デグチャレフ技師は、ウラジーミル・グリゴーリエヴィチ・フョードロフ指揮下の小火器設計チームの1人として軽機関銃計画に携わることとなった。 デグチャレフは1923年から軽機関銃の設計を開始した。原型は1915年に自ら設計した自動小銃だった。1926年、デグチャレフの手掛けた試作機関銃の試験が行われ、1927年には1927年式デグチャレフ型歩兵用火器(Дегтярев, пехотный обр. 1927 г.)すなわちDP27(ДП-27)という名称が与えられた。その後もテストが重ねられ、1928年8月には細部を改良したモデルが提出された。採用に先立ち、1929年ないし1930年までに生産体制を整えることが目標とされたものの、1928年末にはMT機関銃の生産が終了したため、DP軽機関銃は制式採用の宣言を待たずに配備が進められることとなった。
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