軽機関銃の進化と汎用機関銃の登場
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「軽機関銃」の記事における「軽機関銃の進化と汎用機関銃の登場」の解説
第一次大戦中に登場した第一世代の軽機関銃は応急措置としての性格が強く、まもなく各国で本格的に軽機関銃の研究開発が開始された。大戦末期のアメリカ軍のブローニングM1918A1 BARに始まり、1920年代には、日本の十一年式軽機関銃、フランスのFM mle1924/29軽機関銃、ソ連のDP28軽機関銃など、一気に軽機関銃の採用ラッシュが始まった。これらのうち、チェコスロバキアで開発されたブルーノZB26軽機関銃は「無故障機関銃」として定評があり、順次に改良されつつ各国でライセンス生産された。特にイギリス版のブレン軽機関銃は、ルイス軽機関銃のほかにヴィッカース重機関銃の代替も部分的に兼ねており、汎用機関銃のコンセプトの先取りでもあったが、完全な汎用化には至らなかった。 その後、真の汎用機関銃の端緒となったのがドイツのMG34機関銃であった。これは、アクセサリーと一部のパーツを変更することで、軽機関銃から重機関銃、更には対空機関銃や車載機関銃まで使い分けることができるというものであり、ヴェルサイユ条約による重機関銃の保有禁止という制限を回避するとともに、極めて効率的な設計でもあった。第二次世界大戦でのドイツ陸軍は、MG34を軽機関銃として各歩兵分隊に1挺ずつ配備するとともに、重機関銃としても歩兵大隊の重中隊に12挺を配備していた。またその発展型のMG42もMG34とともに広く用いられたが、こちらはプレス加工を多用することで生産コストの低減に成功しており、用兵面だけでなく生産面でも画期的な銃であった。 中国の国民革命軍によって使われるZB26 重機関銃として三脚に架されたMG34と、軽機関銃として二脚に架されたMG34
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