転覆病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:41 UTC 版)
詳細は「転覆病」を参照 前後の浮袋のバランスが崩れる原因不明の難病。横転、あるいは完全に転覆して、徐々に弱って死んでいく。完全に浮上転覆してしまうと、空気に触れた腹部が爛れてしまい急死することもある。ランチュウのような丸っこいキンギョほどかかりやすいが、ワキンのように原種に近いものでもかかる。水温を徐々に30℃くらいまで上げれば、初期の転覆病はほとんどの場合完治する。が、先天的な内蔵異常など個体によっては成長にしたがい必然的に発生する場合があり、その場合の完治は難しい。 転覆病のうち、急激に飼育水槽の多くの個体が発症する場合はキンギョヘルペスウイルスによる造血器系の異常とする説が一般的で、発生した水槽で35°C、4日間の昇温処理をすると他の個体への感染や発症を防げることがある。ただしこれにより治療した個体はヒトのHIVキャリアのようにキンギョヘルペスウイルスのキャリアとなり子供やウイルス未感染の個体へウイルスをキャリーしまき散らす恐れがあるので留意が必要である。 他の要因としては、いわゆる「泡食い(エア食い)」行為により、体内に空気がたまること(これは沈下性の餌へ切り替えることで一ヶ月ほどで改善する)、水質悪化・驚かすこと(足音にも敏感である)によるストレスにより浮袋調整がうまくいかなくなる等、様々な要因が考えられる。
※この「転覆病」の解説は、「金魚の病気の一覧」の解説の一部です。
「転覆病」を含む「金魚の病気の一覧」の記事については、「金魚の病気の一覧」の概要を参照ください。
- 転覆病のページへのリンク