踊りと音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/05 01:23 UTC 版)
音楽はミケア族の社会及び精神生活において重要な役割を果たす。特定の歌は様々な生活催事と儀式と結び付いている。例えば、「ハヴォアザ」(葬式)、「ビロ」(魔法で癒す儀式)、「トゥロンバ」(精神獲得)、「リンガ」(格闘技の試合)、「サヴァチー」(割礼の儀式)等である。殆どの音楽は歌で、笛や叫び声、歌以外の声の使用が加えられる。手拍子からジャンベ、「ランゴロ」(太鼓)に及ぶ打楽器も用いられる。巻貝の殻と「ジェジー・ラヴァ」(瓢箪の共鳴器に弦を張り弓で演奏)も演奏に用いられ、どちらの古代楽器もマダガスカルでは貴重になってきている。ミケア族の間では後者は男性が1人で演奏する。「マロヴァニー」(木箱のツィター)や「ヴァリハ」(竹筒のツィター)は貴重で高価な楽器であり、先祖に祈る特定の聖なる儀式に用いられる。マロヴァニーやヴァリハの演奏者は儀式音楽演奏に貢献すると「フォンバ」と呼ばれる通貨を受け取る。多くの歌はミケア族の日常生活で練習され続けてきた特定の踊りと儀式一緒に演奏される。
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