起立性低血圧の対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/14 05:04 UTC 版)
「シャイ・ドレーガー症候群」の記事における「起立性低血圧の対策」の解説
薬物療法ジヒドロエルゴタミン:血管の拡張をおさえる薬。血管の緊張を保ち、血圧の低下を防ぐ。立ちくらみ、めまい、頭重感に有効。 ドロキシドパ(ドプス):細動脈収縮により血圧を保つ。また、不足しているノルアドレナリンを補充する効能もあり、併発しやすいパーキンソニズムにも効果がある。 ミドドリン(英語版):血管にある交感神経を刺激し、血管を収縮させて血圧を上げます。おだやかに長く効く。おもに、骨格筋や内臓の血管に作用。 アメジニウム(英語版):交感神経を亢進させる神経伝達物質・ノルアドレナリンを増やす作用があり、この作用によって血圧を上昇させる効果がある。※これらは薬物の飲み合わせ等の問題もあるため、医師の管理下のもとで服用すること。 食事療法水分や塩分を多めに摂取する。 生活上の注意四肢の運動(特に起き上がる前に臥位のまま両下肢の運動)を行ない、ウオームアップを行ってから起きあがること。 食事を少量にすること。また、食後はしばらくの間、横になること。 下肢に弾力包帯、弾力ストッキングを使用すること。 入浴時、浴槽から上がる時は特には注意すること。下半身に冷水をかけることで、のぼせからくる起立性低血圧を改善できる。 排尿は座った姿勢で(=洋式便所を利用して)行うのを習慣づけること。 車椅子はリクライニング式にし、エレベーティング式レッグレストを備えておくこと。ヘッドレスト、後方転倒防止装置も必ず付けること。 極度の暑さを避けること。 飲酒を控えること。
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