走者がいない場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:10 UTC 版)
走者がいない場合はボークにはならないが、ボークと同じような動作を行った場合には、それが反則投球とみなされる場合に限り「ボール」を宣告する。ただし、打者が反則投球を打って安打にしたり、失策や四死球その他により一塁に到達した場合は、そのプレイが生かされる。 実例として2005年10月4日、甲子園球場での阪神対横浜戦がある。3 - 6と横浜がリードして9回裏、横浜クルーンは1死無走者の場面で、打者スペンサーに対して0ボール2ストライクからの3球目を二段モーションで投げたところ、一度上げた左足が地面についてしまい、三塁塁審は反則投球と判定した。スペンサーはこの反則投球を打ってショートゴロとし、一旦一塁でアウトを宣告されたがこれは取り消された。ここでの反則投球はボールと扱われるので、1ボール2ストライクからのやり直しが正しいが、その試合の責任審判でもあった三塁塁審が場内アナウンスの際に「1(ストライク) - 2(ボール)からやり直します」と宣告してしまったため、実際に2ボール1ストライクからのやり直しとなってしまった。4球目がボールで3ボール1ストライクとなった時点で横浜監督の牛島和彦から指摘を受けて、改めてカウントが2ボール2ストライクに訂正された(球審も気づいていなかった)。ちなみに、この後スペンサーは四球を選び、得点に繋がった。 投球動作中にボールが手から飛び出した場合は、ボールがファウルラインを超えた場合は「ボール」を宣告するが、ファウルラインを越えなかった場合は投球とみなされず、何も宣告されない。
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